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理事長挨拶

松本紘理事長の寫真

理化學研究所(理研)は、1917(大正6)年に、産業の発展のために科學研究と応用研究を行う財団法人として創立された、百年を超える歴史を持つ研究所です。
時代と國の要請に応え組織形態を変えながらも、わが國で唯一の自然科學の総合研究所として、物理學、工學、化學、數理?情報科學、計算科學、生物學、醫科學など幅広い分野において先導的な研究を推進してきました。
現在は特定國立研究開発法人として、國際競爭の中で革新的な研究成果を創出し、日本のイノベーションシステムを強力に牽引する中核機関としての責務を果たすべく「科學道」を邁進しています。

理研は、研究所の運営および研究活動に関して國際的な観點からの評価と提言を受けるため「理化學研究所アドバイザリー?カウンシル(RAC)」を開催しています。
昨年の第11回RACでは、広範な自然科學の研究分野をカバーするため、日本をはじめ世界中から19名の著名な科學者に參集いただき、4日間にわたりディスカッションを行いました。
そして、理研內のネットワークがシナジー効果を生み優れた成果を上げていること、また、理研の研究基盤は國內のみならず國際的な科學コミュニティにも大きく貢獻していることなどが評価されました。
世界的な研究所であり続けるためにも、理研の強みと伝統を活かしつつ、新たな研究活動?システムの開拓に挑戦し続けねばならないと、決意を新たにしたところです。

人類は、激動する國際情勢や気候変動、臺風や森林火災といった自然災害、公衆衛生環境の充実や感染癥対策など、積み重なる地球規模の課題にも向き合わねばなりません。
國連が掲げた持続可能な開発目標(SDGs)の浸透を肌で感じるのは、こうした危機が身近に迫っていることの裏返しではないでしょうか。
わが國のSociety5.0、歐州のHorizon Europeなど、各國が唱える多種多様な社會ビジョンの共通項は、科學技術イノベーションによる社會変革です。
古の人類が知恵を働かせ道具を駆使し、環境に対応して生き延びてきたように、世界の人々は、これからも科學技術が人類生存の道を切り拓くことを期待しています。
日本が世界で一番、世界を良くする國となれるよう、2020年も所員一丸となって、社會とつながる科學研究?技術開発を推進していく所存です。

松本 紘

理化學研究所 理事長 松本 紘のサイン

印刷用 略歴?受賞?顕彰

略歴
1967年4月 京都大學 工學部 助手
1974年4月 京都大學 工學部 助教授
1975年9月 NASAエームズ研究所 客員研究員
1980年7月 スタンフォード大學 客員研究員
1981年4月 京都大學 超高層電波研究センター 助教授
1987年7月 京都大學 超高層電波研究センター 教授
1992年4月 京都大學 超高層電波研究センター長
2000年4月 京都大學 宙空電波科學研究センター 教授
2002年4月 京都大學 宙空電波科學研究センター長
京都大學 評議員
2004年4月 京都大學 生存圏研究所長、教授
京都大學 教育研究評議員
2005年10月 京都大學 理事?副學長
2007年 京都大學名譽教授
2008年10月 京都大學 総長(~2014年9月)
2015年4月 理化學研究所 理事長
受賞?顕彰
1975年5月 日本地球電磁気?地球惑星學會 田中館賞
1993年3月 NASA Group Achievement Award(GEOTAIL)
1998年6月 NASA Group Achievement Award(GEOTAIL)
1999年2月 アメリカ地球物理學會フェロー
1999年6月 情報通信月間推進協議會 志田林三郎賞
2003年1月 アメリカ電気電子學會フェロー
2004年5月 英國王立天文學協會(RAS) 外國人名譽會員(RASアソシエイト)
2005年9月 電子情報通信學會フェロー
2006年3月 ロシアFederation of Cosmonautics ガガーリンMedal
2006年4月 文部科學大臣表彰 科學技術賞
2007年11月 紫綬褒章
2008年8月 國際電波科學連合 Booker Gold Medal
2008年10月 地球電磁気?地球惑星圏學會 長谷川?永田賞
2014年1月 ブリストル大學 名譽工學博士
2014年5月 日本地球惑星科學連合フェロー
2015年12月 フランス政府 レジオン?ドヌール勲章シュヴァリエ
2017年2月 名譽大英勲章OBE

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